実際に好きなことを仕事にした人の声
介護職員の体験談
身体的に不自由な方のサポートが、介護職の仕事です。人の手助けとなる仕事に携わりたい気持ちが、この職業を選ぶ理由の大半です。様々な経験者の声を聞いてみましょう。
ある人は、テレビ番組でホームヘルパーの仕事を見たことが、この仕事に就いたきっかけとなりました。実際の現場では、介護の経験不足から、メンタル的につらい部分や職場の人間関係で悩んだ時も多かったのです。ところが、今でも初心のやる気は変わりません。利用者や職員同士のコミュニケーションを取るうちに、徐々に自分が成長していると感じるとこができたからのです。
ある女性は、母親が家族の介護をしていたことがきっかけとなりました。資格も持たず祖母の介護をする母親、そして祖父の介護を介護士として勤めた母親。常に、家族に寄り添う母親の姿から学び、今の自分を作り上げています。介護の技術や経験も大切ですが、何よりも心を通わせることの重さを重要視して仕事を続けているのです。
美容師の体験談
高校を卒業したあとに、美容学校へ進学し20年近く美容師として働いている女性の体験談です。
美容師になってから、いろいろなトラブルが起きても諦めずに続けられているのは、やはりこの仕事が好きだからと確信が持てる経験をしたからです。美容師の夢は、幼少期から持っていました。自分の髪をセットしたり、友人のヘアアレンジをしたりしたことがきっかけでした。そして美容学校に通い、国家試験合格後すぐに就職。お客さまがヘアスタイルを気に入ってくれた時、やりがいを感じました。また、希望通りのヘアスタイルができるようになり、自信が付いてきました。自分のスタイルを持てることが、何よりも自己の成長であり、仕事を続けられている理由です。
つらいことも、実際にあります。講習などで帰りが遅くなると、子供の相手をしてあげられず寂しい思いをさせることです。お店は19時閉店ですが片付けなどをした結果、22時頃の帰宅になってしまうこともあるのです。現在はパート勤務にしたので、比較的早めに帰宅できます。とはいえ、帰宅時間が遅くなってしまうのは、美容師の性なのです。このような働き方でも、続けていきたいと思えるのは幸せなことです。今でも技術の向上を目指していきたいと思っています。
イラストレーターの体験談
イラストレーターとなった30歳男性の体験談です。
漫画好きがきっかけとなり、自分で漫画を描き始めました。漫画とイラストを並行して描くうちに、チャンスが訪れました。大学生の時、学会のシンポジウムのポスターに自分のイラストが選ばれ、初めて1万円の収入を得たのです。好きなことがお金になる発想を、その時はまだ持っていませんでした。そんな自分にとっては、とても好待遇で驚きました。そして、この体験をもっとしたいと思い、イラストレーターになる決意をしたのです。
しかしお金をもらえる仕事は、そう簡単にはないのが現実。やはり厳しいものがあり、順調とは言えませんでした。ボランティアなど、お金が発生しない仕事も経験として積んでいきました。その後、2ヵ月に1度仕事が入るようになり、1ヵ月5000円程度の収入が続きました。
諦めずにいたところ、次は漫画に救われました。漫画コンテストで入賞して、その後、単行本の出版が決まったのです。イラストの専門学校にもいかず、独学で頑張り続けたことで、今の自分があります。